パワーストッパー | 株式会社横河ブリッジ

製品概要

1基で2方向の変位を制限できるコンパクトな装置

パワーストッパーは、橋梁用落橋防止システムにおける変位制限構造の一つです。
支承（タイプA）が損傷したときに、上部工-下部構造間の大きな相対変位の発生を制限する装置です。
1基の装置内に2方向（橋軸・橋軸直角）の変位対応機能を持ち、従来の分離型の変位制限構造に比べて施工性と経済性を格段に向上させています。

製品特徴

優れた施工性・維持管理性

ポット部が2分割構造のため、各部材を分割しての設置が可能です。1回の設置部材が軽量になるため施工性の向上が図れます。
ポット部は片側のみ取り外すことが可能で、点検ならびに補修が容易で、維持管理性が向上します。
溶融亜鉛メッキによる防錆仕様が標準ですが、ご要望に応じて塗装や金属溶射も可能です。

桁の浮き上がり防止機能

鉛直方向の変位を制限するアップリフト止めが組み込まれており、機能分散型支承【H24道路橋示方書】として使用できます。

自由度の高い製品設計

鋼材の溶接構造で、ラインナップ製品のほか、遊間設定・高さ調節が可能です。
上部工フランジ寸法に合わせたボルト配置、ポット部の寸法変更が可能です。
ポット部一体型も製造可能です。

構造・材料

	部品名	規格	仕様
材料	ポット部	溶接構造用圧延鋼材（JIS G 3106）	SM490(DS500以上は、SM490Y)以上
	ストッパー部	溶接構造用圧延鋼材（JIS G 3106）	SM490(DS500以上は、SM490Y)以上
	セットボルト	六角ボルト（JIS B 1180）	強度区分 8.8
	緩衝材	クロロプレンゴム
防錆仕様	ポット部、ストッパー部	溶融亜鉛メッキ（JIS H 8641）	HDZT77
防錆仕様	セットボルト	溶融亜鉛メッキ（JIS H 8641）	HDZT49

新技術登録

国土交通省 NETIS 登録No.HK-120002-VE （技術名称：パワーストッパー）

製品諸元

型名（YB-DS）		DS200	DS300	DS400	DS500	DS600	DS700	DS800	DS900	DS1000	DS1200	DS1400	DS1600	DS1800	DS2000	DS2200	DS2400
地震時許容荷重	水平力	220kN	330kN	440kN	550kN	660kN	770kN	880kN	990kN	1100kN	132kN	1540kN	1760kN	2000kN	2200kN	2420kN	2640kN
地震時許容荷重	上揚力	110kN	110kN	175kN	225kN	260kN	285kN	320kN	355kN	395kN	510kN	695kN	780kN	780kN	915kN	1025kN	1050kN
ポット部寸法(mm)	幅 Bp	290	290	320	360	370	420	420	440	450	530	570	600	770	770	770	770
ポット部寸法(mm)	長さ Lp	310+2･M	310+2･M	320+2･M	320+2･M	330+2･M	360+2･M	360+2･M	380+2･M	380+2･M	470+2･M	530+2･M	655+2･M	530+2･M	655+2･M	655+2･M	750+2･M
ストッパー部寸法(mm)	幅 Bs	160	200	220	270	300	320	335	335	400	420	420	420	450	460	500	500
ストッパー部寸法(mm)	長さ Ls	160	200	220	270	300	320	335	335	400	420	420	420	450	460	500	500
高さ H(mm)		137	145	150	155	159	164	166	171	178	187	195	202	207	208	213	215

注記

上部工付の勾配調整プレート、下部工付の調整プレートは製品に含まれません。調整プレートは別途ご検討願います。
表中のMは遊間量を表します。Mの標準は30、50、80、110、140、170、200mmですが、遊間のご指定による製作も可能です。なお、固定支承部に設置する製品は固定(F)となりますが、M＝10になります。
DS1200～DS2400のポット部寸法Lpは、ボルト配置に影響されますのでLpは目安です。詳細は、お問い合わせください。

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